群馬・長野県境のグルメ「おぎのや 峠の釜めし」について語りたい

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もうすぐシーズンがやってくるぞー!イエティや狭山スキー場がキックオフを告げ、テレビでは風邪薬のCMが流れ始めたこの時期。筆者もすこしずつシーズンに向けたワクワク感が高まってきている。

今回もスノーボーダーの立ち寄りグルメとして食のお話をしたいと思う。「上田でニュータンタンメン」「甲府でほうとう」とスノーボード旅行での寄り道グルメを扱ってきたわけでわけだが、今回は群馬県横川の名物「おぎのや峠の釜めし」の話をしよう。

峠の釜めしって知ってます?

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首都圏から長野へ旅行する場合に出会うことができる「峠の釜めし」は群馬県安中市にある「おぎのや」という会社が製造販売している。益子焼の特性釜には、鶏肉とゴボウ、栗やシイタケがトッピングされたご飯のお弁当である。昭和33年に生まれた峠の釜めし。

現在でも根強い人気を誇り、2017年に東京銀座にオープンした「GINZA SIX」に入店するなど、群馬・長野の県境のローカルフードとして人気者の地位を確立している。お値段は1杯¥1,000(税込)。

食べたあとの益子焼の釜は持ち帰ることが可能で、ご飯を1合炊くのに使用できるほか、別売りの漬物キットを使えば自家製の漬物をつけることも可能なのだ。

「内容の割に高い、釜を持って帰るのが重い、あの大きなシイタケが嫌い、ワサビ漬けが思ったより辛い、甘く味付けされたアンズはいつのタイミングで食べればいいのか」などなど、人によってはそんな意見が出てくるのだが、それも皆から愛されている証拠。今でも人気駅弁ランキングでは上位にランクインする実力派の駅弁なのだ。

荻野屋公式WEB(http://www.oginoya.co.jp/)

おぎのやの峠の釜めしをおいしくする小ネタをご紹介しよう


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おぎのやの峠の釜めしには、ちょっとしたストーリーがあるのだ。釜めしをおいしく食べるためのうんちくをご紹介させていただこうと思う。

お話は20年以上前、まだ筆者も小学生の頃であった。長野駅に新幹線が通る前のことである。当時は東京-長野間を「特急あさま」という電車が走っていて、上野から長野に行くまでも約3時間かかっていた。その特急あさまは群馬県と長野県の県境にある碓氷峠を超えて長野に向かって進んでゆくのだが、その碓氷峠はかなりの急こう配。自力だけでの走行が困難であった。

そこで峠の前後の駅である横川駅と軽井沢駅の間を進むために、パワーのある機関車を連結させて牽引・推進運転を行っていたのだ。

そのために機関車を連結・解除のために碓氷峠の前後にある横川駅と軽井沢駅では長め停車時間が設定されていた。そして、その停車時間を利用して販売されていたのが「峠の釜めし」なのである。

長野に向かう特急あさまが横川駅に停車すると、ホームには釜めしを持った売り子さんいて、旅人は長めの停車時間を利用してホームに降りて釜めしを買うのだ。釜飯を車中で食べながら車窓から小諸あたりの景色を眺め、のんびり長野に行くというのが当時の長野旅行の定番だった。

その当時は、釜飯はこれを食べなきゃ長野に行った気がしないというほどの存在感。

小学生の頃にお父さんが良く買っていたのだが、当時はホームに出たお父さんが特急に乗り遅れたらどうしようと不安になっていたのもいい思い出。当時は小さなペットボトル素材でできた尿瓶みたいな形のホットの緑茶も一緒に買っていたのが懐かしい。当時、上野-長野間を旅する人にとってはとても馴染みの深い食べ物だったのだ。

新幹線ができる前は長野旅行でド定番メニューだった釜めし。

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現在では新幹線が開通し、長野までは最短1時間半弱で移動できるようになった。機関車を連結する必要もなくなり、横川駅にも停車しなくなった。

そんな文明の進化を背景に、横川駅で売り子さんから釜めし買うことできなくなってしまったのだが、現代でも荻野屋の直営店や高速道路のSA、駅弁屋などで買うことができる。新幹線での車内販売でも一部取り扱われているそう。

横川ー軽井沢間を特急あさまをサポートしていた機関車はお役御免となってしまったのだが、現在は軽井沢駅にて展示されている。めちゃめちゃカッコいいフォルムなので、機会があったらぜひとも見てほしい。

そして、特急あさまの車両は上信越道の横川SA下りの建物内で展示されていて、今でも電車大好きなキッズたちに大人気スポットとなっている。(上の写真がそうです。)

今回は、峠の釜めしのお話でございました。

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今回は自分の小学生の時の記憶を頼りに釜めしにまつわるお話をさせていただいた。オヤジ臭いウンチクだけれども、そんなストーリーを知っているとちょっとだけ釜めしがおいしくなるのではないか。

今でも筆者はスノーボード旅行で横川SAによって釜めしを食べる事があるのだが、そのとき仲間にこんなうんちくを披露する。

そして、仲間からは「へー。(だからなに?)」というリアクションだけが返ってくるのが定番である。きっとここまで読んでくれた読者の方もまさしくおなじリアクションをしているであろう。そして、それでいい。

これから2017-18シーズンも始まろうとしている。もしよかったらスノーボードを滑ることから少しだけでも、その雪国の風土や文化にも目をむけて見てほしいと思う。ご当地グルメやお土産なんかにはその土地のちょっとした歴史や文化が隠れていることも多い。そして、そんなことを知っておくとさらにおいしく食べることができると思うのだ。

以上、「今年の初滑りはどこに行こうかなー、釜めしを食べに上信越の湯の丸かASAMAにでも行こうかなー。それともかぐらかな?丸沼かな?」そんなことを妄想してウキウキしている編集員雪バカ田中でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

雪バカ田中

1982年生まれのサラリーマン。東京生まれ、東京在住。17歳の時にザウスでスノーボードデビュー。平日は社会の歯車として過ごしながら、週末は雪山で過ごす冬を送る。スノーボードの後の温泉が何よりも楽しみ。限られた時間と金銭を使って最大限にスノーボード旅行を楽しむことを探求中。スノーボードを題材にしたブログ「雪バカ日誌」やっています。