本州に住んでいるスノーボーダーにとっての憧れの大地、北海道。
北海道の自然の中で滑りたい、北海道のパウダーを味わってみたい。これはスノーボーダー共通の憧れといっても過言ではない。しかし、本州に住む一般的なスノーボーダーにとっては、金銭的な部分や時間的な部分でなかなかハードルが高いのが実情だ。
というのも、現在北海道は世界的に人気が出ていてシーズン問わずに観光客が押し寄せている。その影響もあり北海道の玄関口のである新千歳空港に行く便は非常に人気がある路線だ。
そこで今回は新千歳空港を使わなくとも北海道で滑れる方法として、旭川空港をご紹介しよう。
旭川空港ってどんな空港?
北海道旭川市にある空港で、新千歳空港から北東へ車で175km移動したところにある空港。東京羽田空港からはJAL・ANAともに就航している。始発の到着は羽田からANA/AIRDO共同運航便でAM8:20到着。終便はJALでPM8:10出発。
その他、海外へは仁川、上海、台北の便が就航している空港だ。国内には名古屋小牧空港便が1日1本離発着している。そして、スキーラックも完備というのも雪国らしい。※ 2017年2月現在
新千歳空港と比べるとかなりこじんまりとした小さな空港だが、レストランでは北海道らしい食事が楽しめるし、手荷物検査口の近くにはミルクスタンドがあって、旭川の新鮮な牛乳が楽しめるぞ。JR旭川駅へはバスで30分程度。
旭川空港を使ってスノーボード旅行に行こう!
新千歳空港を使うだけが北海道でのスノーボードじゃない!確かに、ニセコやキロロ、ルスツへは新千歳空港のほうが便利なのだが旭川には旭川の魅力があるので、旭川空港を使ったメリットを並べてみよう。
・旭川空港のメリット1。スキー場が近い。
新千歳空港からニセコに行くにはバスで2時間半かかる。比較的に、ビッグネームのスキー場は新千歳空港から遠く、1泊2日のスケジュールでは滑走時間を満足にとることは難しいのが実情。かといって3連休を使って行こうとなると、人気なだけにツアーや航空券の価格は跳ね上がってしまう。
その点、旭川空港からは1時間圏にスキー場が何か所かある。有名な富良野スキー場なんかにも1時間10分でアクセスが可能だ。この空港を使えば1泊2日でも北海道でのスノーボードで十分に滑走時間を確保することが可能になるのだ。
・旭川空港のメリット2。旭川便は割引率・空席率が高い」
新千歳空港は便数が多いと言えども、国内線でも人気路線。そのうえ訪日外国人観光客も多く利用するために週末の便利な時間帯の便はかなり早い段階で売り切れてしまう。
その点、旭川空港は便数は少ないが空席率は高いのがポイント。したがって、航空券代も安くなることが多いのだ。早い段階で購入すれば、往復2万円以下で購入できる場合もある。旭川駅周辺宿泊の宿泊付き航空券パックの値段も安い。千歳発着のニセコやルスツなどと比べると半額以下が相場。ビッグネームのスキー場にこだわらなければ、安く北海道トリップが楽しめるのだ。
・旭川空港のメリット3。空港がコンパクト
旭川空港は新千歳空港と比べて非常にコンパクトである。到着してゲートをくぐったらすぐレンタカーカウンターやバスのチケット売り場がある。レンタカーの営業所も千歳とは違って近隣にあるので到着後すぐに出発ができる。帰りの際も、玄関をくぐればすぐに航空会社カウンターがあり、その上階に手荷物検査場がある。手荷物検査場をくぐれば、搭乗口まで1分もかからない。
コンパクトな空港だけに、混雑がなければ出発時刻45分前に空港につけば出発が可能。うまくスケジュールを組めば空港での滞在時間を少なくできる分、滑走に時間を割くことができる。
旭川空港からバスで行けるスキー場をご紹介しよう
さらに旭川空港からスキー場へは何か所へはバスが出ているので、これを使えばスキー場にアクセスすることが可能だ。バスを使えば、雪道運転の不安も解消されるしレンタカーよりも安く移動ができる。
筆者が調べた旭川空港からバスで行ける場所は3か所。もちろん、旭川空港にはレンタカーカウンターもあるのでレンタカーで好きな場所へ行ってもいいだろう。そして千歳と比べると営業所が空港至近にあるのでレンタカーも使いやすいのがありがたい。
・富良野スキー場
旭川空港から直通バスあり。乗車時間約1時間。
さらに、ウィンターシーズンは飛行機の発着あわせてリムジンバスが動いている。
・旭岳ロープウェイ
旭川空港から直通バスあり。乗車時間約50分。1日4往復のバスの発着。
パウダーマニア憧れの旭岳も旭川空港からアクセスが可能だ。
・カムイスキーリンクス
旭川駅経由でバス。
直通バスはないが旭川駅で乗り継いでバスでアクセスが可能。
※遠回りになるので、レンタカーを使うのをお勧めする。
ちなみに、旭川はめちゃくちゃ寒い。
旭川といえば、日本の中でもかなりの寒冷地。そのおかげで雪質に恵まれているわけであるが、実際に旅行に行くとなるとものすごく寒いのでご注意願いたい。防寒対策はしっかりしていこう。気象庁によると、1月の旭川市街の平均気温は最高-3.5℃/最低-12.3℃である。当然滑りに行くためには山間部に行くのでこれよりもっと寒くなることは間違いない。低気温用の固めのワックスとともに、防寒の準備はしっかりとしていくことをオススメするぞ。
というわけで、旭川空港を使って北海道トリップを組み立てると予算は安く、1泊2日でも密度の濃い北海道トリップができるのである。旭川空港を使ってうまく旅のプランを組み立てて、安くコンパクトに北海道でのスノーボードを楽しむというのも選択肢としては大アリである。
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