非常に暑い夏、ですがスノーボーダーにとっては、ニューモデルが続々と発売され、なにを買うべきか迷うというアツイ夏を過ごしている方も多かと思います。
その反面、自分のようなプアスノーボーダーのように、ニューモデルを買う予算はなく、限られたお小遣いの中でなるべく安く購入したいと思っている方も多いのではないかと思います。
個人的な意見ですが、正直なところ、1年程度の型落ちのスノーボードであっても、パソコンなどの世界と異なり劇的にスペックが大きく変わるというケースは稀なのではないでしょうか。
ならば、型落ちのものでも充分なのではないか!?
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どうせ型落ちならば、もっと安い輸入品でもいいのではないか!?
という理論のもと、今回は海外スノーボードWEBショップの歩き方を探索したいと思います。
海外ECでサイトでの購入等は、あくまで自己責任となりますのでご留意ください。
夏はニューモデルが続々登場、その裏側では旧モデルが激安になっている!
夏にはニューモデルが続々と発売されています。それは同じ北半球であるアメリカでも同様です。
そして、旧モデルは型落ちとなるため、サマーシーズンは大幅割引で売られているケースが多いです。
さらに言うと、夏はニューモデルが出るため、ニューモデルを売るためのセールなどの開催が始まってしまい、旧モデルは忘れさられてしまいます。
そのため、「シーズン終了からニューモデルがリリースされるまでの期間」が最も安く購入できる時期となります。具体的には、おおよそ5月から7月くらいです。
もちろん大型のセールを狙って購入する方法もあります。
ただアメリカだと最も大きなセール「ブラックフライデー」は、11月の第4木曜日の感謝祭の翌日金曜日であり、スノーボードシーズン到来直前のため、スノーボード用品はそれほど目立ったセールは多くないという印象があります。
海外の通販サイトでも日本へ発送してくれるサイトとそうでないサイト、そして発送可能なブランドとNGなブランドがある
これはそもそもECサイト(=インターネット上の通販サイト)が海外発送に対応しているのかという点とブランド側が海外への発送を許容しているのかという問題となります。
例えば、アメリカで最も有名な横乗り系ECサイトの一つevo.comでは、日本を含めた海外への発送可能なブランドと不可のブランドを明確に明記しています。
海外発送不可のブランド(evo.comの場合)
例えば、”Brands we can’t ship outside the US”というページにて、明記しているブランドは2015年8月現在で下記となっています。(下記が全てではありません。あくまでブランドの一例です。)
Analog / ANON / Burton /Capita / FORUM / HEAD / K2 /JONES / Oakley / Rome / RIDE /Rossignol / ROXY /686 / Salomon / UNION / Von Zipper / The North Face
その他多数
参照:Brands we can’t ship outside the US
ほとんどダメじゃん? と思うかも知れませんが、意外と上記以外の有名ブランドは多数あり、それらは海外発送も可能です。
海外発送可能なブランド(evo.comの場合)
海外発送可能なブランドにも色々と有名どころが多いですね!
Electric / VOLCOM / FLOW / Dragon / POC / Bern / SAGA / DC / Orage / SANDBOX / NEFF / Airblaster /SPY / NITRO / Hestra
などなどです。
あくまで2015年8月現在となります。
ECサイトで日本へ発送不可のブランドアイテムを個人で日本へ輸入する方法
最も簡単な方法は、「配送代行業者」を使用する方法です。
一度配送業者の倉庫を経由して、そこから国際便で日本に発送してくれるサービスです。
この手のサービスは有名どころから、怪しいところまでかなりの会社やサービスがあります。
有名どころですと、スピアネットなどがあります。アメリカのEbayやアマゾンなどで購入する人がよく使っていたりする代行業者の一つです。
参考:スピアネット
代行業者を使用して輸入するには、大きく4つのステップがあります。非常に簡単です。
1)配送代行業者に登録して、アメリカの発送先住所情報をゲット
これは、配送業者の倉庫の住所となっており、住所の末尾にそれぞれ識別番号が採番されています。
業者は荷物が到着したら、その識別番号から、これは日本の○○さん宛の荷物として、国際宅急便等にて配送を行うイメージとなります。
2)ECサイトでアイテム購入、1)で指定された住所へ配送を指定
3)配送代行業者の倉庫に到着したら、国際便の送料と手数料を支払いして日本へ発送を依頼
4)日本に数日で到着、アイテムによっては関税付荷物となり、配達業者に関税を支払う
アイテム金額や種類によって関税は大きく異なりますので、注意ください。
上記全てのステップで英会話でメールを書いたりすることはありません。
ECサイトでアイテムを購入する際は、全て英文となりますが、日本の楽天やアマゾンなどでアイテムを購入したことがある人であれば、特段中学生レベルの英語で問題なく購入できます。それ以外は全て日本語です。
パソコンかスマホだけであればOKなのです。
並行輸入って違法なの?大丈夫?と思った方へ
並行輸入自体は違法ではありません。現在のところ資格も特に必要ありません。
偽造品を輸入することや、関税に虚偽の申告をすることが違法にあたります。
言い換えるならば、ハワイ旅行に行ってブランド品を購入して日本へ帰国、その時に購入したブランド品を飛行機で自分で持ち帰るか、宅急便で日本に送るかの違いです。
並行輸入とは. 正規代理店ルートとは別のルートで真正品(本物)を輸入することを指します。
一般社団法人 日本流通自主管理協会 AACDより
並行輸入とは 正規代理店ルートとは別のルートで真正品を輸入することです。 海外の有名ブランド品等を、正規代理店以外の第三者が、外国で合法的に製造・販売された商品を外国で購入し、日本の総代理店契約者等の許諾を得ずに、正規代理店ルート以外のルートで輸入する行為を指します。
ただ、日本で正規を購入すれば手厚い補償などがありますが、輸入した場合はそのような補償があっても受けられないケースが大半です。もちろん、アイテムに不備等あれば、ECサイト側で補償などをしてくれるケースは多々ありますが、再度国際便でアイテムを返品したり、もしくは代行業者などを使っていれば非常に煩雑なこととなるため、その点のリスクがあります。
実際にどれくらいの値段なのか見てみよう!
今回は、最も有名どころである、アメリカのevo.comにてみてみたいと思う。
もちろん時期やタイミング、為替レートによって価格は変動するため、あくまで2015年8月現在となります。
現在の最新アイテムは、2015/2016モデルとなりますので、サイトをみると、ちょうど2014/2015年モデル(=型落ち)の50%セールが開催されています。
今回は便宜上、サイトの上で「WorldWide Sipping」対応のアイテムに絞ってみます。
さらに、表示順序を「Best Savings」を指定することで、最も割引率の高いアイテムを表示するように指定します。
いろいろアイテムがありますが、個人的にほしいと思ったアイテムはこれ!
Dragon APXゴーグル!
カラーにもよりますが、$88.99からとなっています。
現在は円安なので、1ドル125円で計算すると日本円で約11,250円となりますが、これが2013年レベルの円高の為替レートであれば、7,000円ちょいの金額になっていました。
とは言うものの、型落ちの14-15モデルであっても、楽天では2万円以上で程度で売られているので、やはり安いと言えます。
ただ、ジャパンフィットモデルではないので要注意です!
海外発送の送料は結構高い!買うなら複数個がおすすめ
先ほどのドラゴンのゴーグルを実際に買い物カゴにいれて、日本への発送を指定してみましょう。
そうすると、
あら、なんということでしょう。
送料+TAXで 「55ドル!!」という衝撃。
そう、ここで一つのポイントとして、ECサイトからの国際発送は非常に高くつくということです。
アメリカのECサイトはアメリカ国内の発送は無料であるケースが多いです。
なので、複数個を買って一括日本へ配送などをするか、前述の代行業者などを利用して発送するのがベターかと思います。
代行業者の場合、代行業者指定のアメリカ国内の倉庫までは送料無料であると仮定して、ゴーグル程度の大きさと重量であれば、業者にもよりますが、日本までおおよそ30ドルから35ドル程度で発送ができるかと思います。
つべこべ言わず、とりあえず買ってみた
買ったのはこれ。(スノーボードアイテムではなくすいません。)
The North Face Glacier One Piece
周りが出産ラッシュのため、プレゼント用に購入。日本では未発売、アメリカ本国では定価50ドルの幼児用の冬用つなぎ。
日本のノースフェイスでは未発売のため日本での価格の比較はできず。(おそらく日本で売ってたら7,000円くらいはしそうな感じ。)
春の激安セールの時期に、1着18ドルで購入。当時のレートで日本円で約2,000円ちょっと。
これをまとめて10着。送料は約60ドル、関税は約2,000円程度。
つまり1着あたり、この円安為替でも約3,000円程度に収まっています。なかなか安い!
1週間程度でアイテムが到着
今回は、日本のクロネコヤマトが配送しにきてくれました。
ヤマトさんに関税付荷物として関税を請求されるのでその場で支払いを済ませて完了。
上級者編 ~英語が少し使える人~
前回までのポイントとしては、やはり「日本までの送料が高い」というのがひとつのネックになっているかと思います。
[voice icon=”https://snow-lab.jp/wp-content/uploads/2015/07/tomo.jpg” name=”SNOW-LAB編集局” type=”big l”]なら、アメリカに旅行行ったついでに、ECサイトで発注して、泊まっているホテルに届けてもらって自分が帰国時に持ち帰れば良いんじゃない?! [/voice]
と思ったあなた!
それ、正解です!
ただし、事前にホテルへその旨を伝えたりする必要があったり、英語力がやや必要となります。
Snow-Lab編集局では、そのような閃いた方に代わって、すでに実際にハワイのホテルにて実験済となります。
実証内容についてはまた次回以降のアップ予定です。ハワイ編もお楽しみに!
最後にまとめ
やはり同じスノーボード用品でも、圧倒的にアメリカが安いというアイテムが多々あります。
ただし、為替レートには注意する必要があり、2015年現在の円安レートでは、個人輸入はあまり大きなメリットがないような印象を受けました。
ただし、春などはかなり大きなセール(最大70%OFFなど)を行っている場合もあるため、セールなどに合わせて自分がほしいと思ったものがあれば購入するというスタンスがベターかと思います。
また、ブーツなどは関税の利率が高く、日本の値段と変わらないというケースが多々あります。またスノーボードの板の場合、送料が特殊サイズのため非常に高額の送料となってしまいます。
そのため、買うなら小物かウェアなど、そしてまとめ買い!これが鉄板です。
本記事はあくまで私個人のケースです。個人輸入はあくまで自己責任のもとでお願いします。不良品などの場合など、英語による対応なども必要です。
また、輸入禁止品などもありますのであくまで個人の責任のもとでお願いします。
角川学芸出版
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