スノーボードを少し斜め上の視点から読み解こう

【前編】スノーボーダーの僕と愛車の物語。スノーボーダーな僕が選んだ4WD車。軽自動車からキャンピングカーまで乗り継ぎ、そして現在の愛車は・・・

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スノーボードに行くには車が必須。
スノーボーダーなら車を持っている方が大半だと思う。

都内近郊からスキー場までの数時間、月にして何十時間も車内にいることとなる。
それが軽であれ大型車であれ、やはり車には愛着が湧くもの。

今回は、スノーボーダーである僕が乗り継いできた愛車をサラリーマンスノーボーダーだった僕の人生と共に振り返る愛車回顧編を紹介したい。

ちなみに長いので2部構成となっています。
後編はこちら

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はじめてのマイカー編:日産 テラノ / TERRANO ディーゼル (18歳~)

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初めての車は日産のテラノ(もちろん中古)。そして安定のディーゼル

テラノは、もともとダットサンをベースとしたSUV。
ラテン語で「地球のすべての道を自由に駆け巡るクルマ」という意味。
トヨタでは「サーフ」とよく比べられたりする4WD車であった。

僕が大学生の頃、学校に車で通い、アルバイトをして車内で寝て学校へ行き、昼休みにスーパー銭湯へ行き、学校とアルバイトを往復するというアグレッシブな生活をしていた時に、ほぼ24時間を共にした車。

意外に後部座席が広く乗り心地が非常に良かった。

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外観も当時、丸みを帯びたデザインの車が多くなってきていた時代の中でテラノの角ばったデザインは結構好きだった。
そして、あまり人気がないからなのか、中古だと非常に安い。

ディーゼルのためエンジン音は非常にうるさかったが、一度も故障することもなく、雪道もガンガン走った。そして一度も道路で滑ることもなかった。

だが、その後、僕の人生は大きく変わる。

そう、僕はこの愛車とは2年間限定の付き合いになるということを初めから知っていたのだ。

優秀な学生だった僕は、大学1-2年でフルで単位を取得し、大学3年時は一度も大学に行かなくても大丈夫なよう調整、必至でアルバイトで貯めた200万を持ってニュージーランドへ留学することに決めていたのだ。

そして愛車テラノは手放し、僕はニュージーランドへ向かう。

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英語ができないのにニュージーランドへ留学後すぐに車を買う編
ホンダ ビガー (20歳)

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20歳で単身ニュージーランドへ渡った僕は、ホームステイ先の家ではじめの3ヶ月を過ごした。

留学する人は、だいたい基本的な語学力はあるか、もしくは事前に勉強をしてくるけれど、僕にはそんな時間や余裕がなかった。当時の僕の英語力はTOEICで言えば200点くらい。リスニングは皆無。

にも関わらず、留学エージェントに払うお金が惜しくて(留学エージェントに払う金額を考えれば余裕でシーズンパスを購入できてしまう)、学校の手配、入学願書や入学金の国際送金、ホームステイ、大使館でのビザの手配まで全て自分でやった。(ちなみに学校に入るとそんなバカヤローは僕一人だけだった。)

今でも記憶に残っているのが、ホームステイ先に着いてまず初めに、「まずはアンパック(Unpack)しよう」と言われたこと。一旦なにを言っているのか分からず、これだけで理解するのに1時間くらいかかった。

ステイ先のキッズ達の名前を聞き取るだけなのに1週間はかかった。

留学を1ヶ月して、ある程度先生のキレイな英語は聞き取れても結局ホームステイの家族が話している英語は、まるで英語じゃないような、全く理解不能、そんなリスニングレベルだった。

そんな英語力にも関わらず、ニュージーランドへ来て、まず初めにしたことが車を買うこと

そう、僕は4月から留学。ニュージーランドでは6月からスキー場がオープンするため時間がなかったのだ。

買った車は、「ホンダ ビガー」。当時ですでに18年くらい前の型落ち車。距離はすでに20万キロ超え。

日本だったら廃車レベルが、ニュージーランドだと15万円くらい。

ニュージーランドは、個人売買が基本。郵便局で数分で車の名義変更ができる。(今現在は不明)
早速、韓国人の持ち主と交渉し購入したのだ。

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ビガーは、HONDAアコードの姉妹車でセダンタイプ。クルーズコントロールがついており、ニュージーランドのまっすぐな道ではかなり快適な車だった。
だが、さすがの2WD、山ではスピンの連続だ。

目次

故障はなかったけれど、事故で廃車

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僕はホームステイを出て、シェアハウスへ引っ越しするのだが、金銭的な関係で比較的治安の悪い地区に住んでいた。あるとき車をみたらトランクが凹んでいた。
夜中にビール瓶を割って遊んでいるキッズがいたり、アジア人に卵ぶつけて遊ぶキッズもいたりと、まあ田舎だからしょうがない。

だからそれくらいはノープロブレム!

でも、そんな田舎町の一員として、僕自身もスノーボードトリップの帰り道に事故ってしまったのだ。

なんとバカヤローな中国人と交差点で正面衝突だ。

幸いスピードも10km程度だったので大きな事故にはならず、けが人もいなかった。

だが、相手は「中国人」。そして彼は「無保険」

「海外」「英語できない」「中国人」「相手は無保険」という留学早々に最強のコンボ。

ちなみに、この事故処理を経て僕の英語力は飛躍的に成長した。
逆にこの事故がなかったら僕の英語力は非常に低いままだったろう。

その後、事故を境いに車はオルタネーターが壊れたり、冷却水トラブルなどが続き2万円で売却となる。

帰国後編。また日産テラノへ。ただしガゾリン車 (21歳~)

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ニュージーランドから帰国した僕は、早速車を手に入れた。
もちろんコスパ最強のテラノ!

だけど一つ問題が。そう、東京都がディーゼル規制を開始したのだ。
そのためディーゼルがほしかったけれど、泣く泣くガソリン車となった。

もちろん安定のテラノ、その後故障もなく快適なスノーボードライフを提供してくれた。

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だが、学生の身分で4WD SUVというのは、ガソリン代が非常に痛かった。

社会人になり初心に戻る編。最強の軽自動車を手に入れる。その名もダイハツ・アトレー(22歳~)

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僕は社会人となり金融業界の一流の企業へ就職、給料や待遇も良く、周りも皆かっこいい車を乗っていた。
そんな境遇が仇となり、僕に反骨精神が目覚めてしまった。

当時はBURTON全盛期、巷ではBURTONを乗ってウェイウェイしてれば良いという風潮が少なからずあった。皆、口を揃えてやっぱりBURTONだぜ!というそんな時代だ。

一方で、僕のようなコアスノーボーダー達の間では、「BURTONってみんな乗っているからダサくね?! 」的な流れが徐々に浸透していって、Capitaやアライアン、Scooterなどに乗り換える人が多くなってきた時期でもあった。

そう、みんなと同じではつまらない!

そんなスノーボーダーとしての感情が車選びにでてしまったのだ。

[voice icon=”https://snow-lab.jp/wp-content/uploads/2015/07/tomo.jpg” name=”自分” type=”big l”]そうだ、ボロボロの軽自動車にしよう![/voice]

そして、僕は思った。

[voice icon=”https://snow-lab.jp/wp-content/uploads/2015/07/tomo.jpg” name=”自分” type=”big l”]ボロボロだけの軽自動車ではつまらない。[/voice]

そう、必要なのは「4WD」「ターボ付き」「マニュアル車」という最強仕様だ。

そんな時に、偶然のタイミングでダイハツ・アトレーをタダでもらったのだ。
燃費の悪いガソリン車のテラノとはグッバイして、アトレーに乗り換えた。

ダイハツ・アトレーは過去最強の車と言っても過言ではない。

このターボが「キュイーン!!」という甲高い音を上げてとてつもない加速で走りだす。

こんなドアも鉄板1枚の簡易な作りの車でこの加速!? 事故ったら簡単に死ねる。そんな感情と常に隣り合わせのマリオカート的な加速感。まさに生きているということを加速で実感できる車、それがアトレーだった。

そして、背面のガラスには、大量のステッカー。

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ある時、山から下山すると、見たこともないステッカーが貼られていたりすることもあった。
山に行く度にステッカーに数も徐々に増えていった。

アトレーは故障だらけで廃車となる。。

非常に良い車だったが、さすがの昭和車。至るところが壊れた。
特にマニュアルのミッションはひどく、治しても壊れるの連続だった。

ちなみに、バンなのでドアの壁は鉄1枚、保温力はゼロ、むしろ冷蔵庫のようによく冷える。
冬は恐ろしいくらい寒い、もはや冷蔵庫の中で寝ているのではないだろうかというレベルだった。だから基本はテント。

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そして、4WDではあるものの、車体が軽いからか、よく滑る。
僕のエアーよりスムーズに360をメイクしたこともある車だった。

そして僕はついに決意する。

「もっと快適で、大きくて滑らない車! そうだ!キャンピングカーにしよう!」と。

【後編へ続く】

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この記事を書いた人

生粋のスノーボーダー。
よくお勧めのブランドは?と聞かれるが、ボードはやはりB-POP、ウェアはジーンズメイト、ブーツはNAKED派。来季はMASSOへ乗り換え検討中。
世界各地をバックパッカー、NZ留学、ヨーロッパ自転車横断を経て東京理科大卒業後、金融業界でサンデーボーダーに転身、その後世界一周を経てスノーボード買取専門店のスノーボード買取モンスター(モンスタークリフ株式会社)を創業。

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