本格的なスノーボードシーズンがやってきた!
雪国にはスノーボードの後にお楽しみがある。それが温泉。寒いスキー場で、体を酷使した後に温泉に入るのもそれもスノーボード旅行の楽しみである。とくに筆者は温泉が大好きであり、友人たちからは温泉に入るためにスノーボードに行っていると揶揄されることもあるのだが、それでいいと思っている。
日本秘湯を守る会とは?
昭和40年に発足した小さな温泉宿で構成される会である。こちらの会員宿はどのお宿も温泉をメインとした小さな宿なのだが、どちらに行ってもハズレがない。いわば、ちょっとしたブランドとなっているのである。現在は189件で構成される会で、温泉ファンには深く認識されており、会員宿の多くは温泉番組や旅行雑誌に取り上げられることが多い名湯を持つ温泉や宿の集まりのなのだ。
原則的に会員の宿は宿泊をメインにやっている温泉宿なのだが、一部では日帰りに使えるものありがんばって行動すればスノーボード旅行の帰りに利用できるところもあるぞ。
そんなスキー場近辺にあって日帰り入浴もできる日本秘湯を守る会の会員宿の温泉をご紹介しよう。
1、法師温泉 長寿館
群馬県みなかみ郡。苗場スキー場から30分。ノルン水上スキー場から1時間
関越道月夜野ICから苗場スキー場に向かう三国峠にある温泉旅館。日本秘湯を守る会の初代会長を務められた宿。日帰り入浴は13:00受付まで。日帰りで入れるの有形文化財で混浴の「法師乃湯」。
歴史を感じるたたずまいで、開放的な浴場は文化遺産に指定されている。寒い雪景色を眺めコポコポと湧き出る温泉に浸かると時が過ぎるのを忘れるほどリラックスできる。アクセスも難しく日帰り受付時間の締め切りもは早いのだが、行く価値アリの「THE・秘湯」である。スキー場からは遠いが、とにかく行く価値あり。長寿館付近には県営赤沢スキー場というマイナーなスキー場もある。
2、角間温泉岩屋館
長野県上田市。菅平高原スキー場から40分。
最寄りICである上信越道上田菅平IC方向に向かったところにある。
2016年に大河ドラマの舞台となった信州真田の里、長野県上田市。その真田家の隠し湯といわれる名湯。ここの温泉は茶褐色に色づいた炭酸泉で全国的に見ても珍しいのだとか。また川の湧水を沸かした湯もあり、交互に国入浴できるので非常に楽しめる。道中は少し険しい超えてゆくのでアクセスは要注意。日帰り入浴の受付時間は14:00まで。待合室には芸能人のサインもいっぱい飾ってあるぞ。
3、旧鹿沢温泉紅葉館
群馬県吾妻郡の温泉旅館。鹿沢スノーエリア、湯の丸スキー場近く。
鹿沢スノーエリア、湯の丸スキー場の間にあり、それぞれから車で約10分。日帰り入浴は16:00まで。秘湯らしく浴場にカランはない。その昔、ケガをした鹿がその傷を癒していたことからその名がついたそうだ。鹿も贅沢である。他の温泉と違って受付時間が遅いのが特徴で使いやすい。加水・加温なしの源泉かけ流しの小さな浴場はビジュアルからも秘湯なのが容易に想像できる。温泉は五つ星。
ここは筆者が個人的に好きな温泉で、湯の丸スキー場の後はここに行くと決めている。
4、ランプの宿 高峰温泉
長野県小諸市、アサマ2000スキー場内。
トップシーズン時はゲレンデからのアクセスが可能という珍しい温泉旅館である。スキー場内から向かうか、スキー場駐車場から発着する雪上車でアクセスする。日帰り入浴の受付は16:00まで。日帰りで入れるのは名物の露天ではなく内風呂の「ランプの湯」。温泉を守るために石鹸類の使用は不可。
ぬるめの源泉と、加温した温泉の2種類が楽しめる。浴場は狭いがオーラが出ているような源泉にはパワーを感じる。
スノーボード旅行での日帰り入浴で使う際の注意
どの温泉も温泉旅館としての誇りをもって営業しているため、基本的には宿泊客を優先して扱うために、日帰り入浴の営業時間は宿泊のチェックイン前もしくは夕方前までであり、混雑時はお断りとしているところである。行く前に必ず事前に問い合わせてほしい。
どの温泉も日帰りで利用するにはリフトクローズまで滑った後にお邪魔するのは難しいのだが、温泉好きがうなる程の名湯である。どこも利用時間を合わせて一度は行く価値のある温泉なのでぜひトライしていただきたい。
というわけで、スノーボード旅行の道すがらにある秘湯について並べてみた。
スノーボード帰りに、秘湯に浸かるというのも雪国の楽しみ方の一つである。宿泊先として使うもよし、頑張ってスノーボード帰りに立ち寄るもよし、近くのスキー場に行った際は立ち寄る価値があるスノーボード旅行での日帰りでの入浴には難しい部分もあるが、ぜひ楽しんで頂きたい。そのほかにも、日本秘湯の会の温泉宿は日本に点在していてスキー場に近いところもあるので、チェックしてみてはいかがだろうか。
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