スノーボードを少し斜め上の視点から読み解こう

白馬村はニセコ化へ。起業するならこのビッグウェーブに乗るしかない!外国人が多数流入する中でビジネスチャンスはあるのか。白馬村で外国人向けサービスを開始してみた編。

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スノーラボ編集部は白馬村お隣の小谷村に位置しています。
2014年より拠点を千葉県船橋市から長野県小谷村に移し、本格的に業務を行っています。

場所は白馬コルチナスキー場の麓に位置しており、白馬村までは車で15分ほどです。

そんな白馬村ですが、近年では外国人が急増しているというニュースをよく耳にします。
ここ1年だけでも外国人が経営するカフェや飲食店もかなり増えてきているという印象です。

そして、外国人はさらに増加傾向とも言われています。

であればやることは一つ。

「そう、このビッグウェーブに乗ろう!!」

ということになります。

白馬村のニセコ化。一体ニセコではなにが起こっているのか!?

最近、よく「白馬のニセコ化」という言葉をよく聞きます。
不動産開発大手の森トラストも、2019〜22年をめどに白馬村にて高級ホテルを開業予定です。外国人にも対応できる国際基準のホテルと言われています。白馬村駅前にあるさくら不動産さんも、外国人の富裕層向けに高級コンドミニアムをオープンさせておりお値段は1億円以上です。

話は戻りニセコでは・・・

北海道のニセコ地区は、国交省が発表する平成27年の地価公示において北海道内における「地価上昇率1位」を記録しました。
そして2016年9月に発表された全国都道府県地価(7月1日時点)にて倶知安町樺山地区が全国1位となっています。それは上質なパウダー(通称 ジャパウ)を求めたオーストラリア人を筆頭に不動産の「爆買い」が背景にあると言われています。

参考:NHKニュース特集 外資が“爆買い” ニセコで何が
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0227.html

観光客はどうなっているのか?外国人観光客って日本人観光客となにが違うのか?

ニセコの状況を簡単いうと下記になります。

  • ここ10年で外国人観光客、外国人移住者数が10倍以上に増加
  • ニセコ町全体で170万人の観光客が訪れ、その1割以上が外国人客
  • オーストラリア人が4割を占め、1人あたり宿泊数が5泊以上と長期滞在の傾向

特に一番最後の「宿泊数が長い」という点は、日本人観光客と大きく異なる点です。

宿泊すれば必ず現地でお金を使ってくれますので、北海道民の観光客と日帰りの観光客を含めた全体における外国人の割合は1割程度ですが、お金の流通という言った意味では、その倍以上は占めているかと思います。

そして近年は、ニセコに飽きたオーストラリア人が白馬に来ているとよく耳にします。
事実、白馬の中心地のエコーランドエリアでカフェに入ろうものならば、ほぼ全て外国人です。そして、カフェで日本語が通じないというケースにかなりの頻度に遭遇します。

ニセコにおいては2011年は外国人観光客の5割以上を占めていたオーストラリア人が2015年度には4割まで減少しています。そして減少分が白馬に流れている可能性が多いにあります。
ちなみにニセコではその反面、タイやマレーシア、韓国といった国からの観光客が増加しており、結果平成27年は過去最高の観光客数を叩き出しています。

白馬にくる外国人観光客の特徴

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ニセコと大きく違うことは、白馬は関西や東京どちらからも4時間程度でアクセスが可能だという点です。

観光業界には「4時間の壁」という言葉があります。

これは、人は移動するのに4時間までは比較的容易に許容が可能、さらに4時間を超える移動をしないといけない場合は、バスや電車でなく「飛行機」という選択肢をとる人が多いと言われています。

白馬へ来る外国人観光客の人は、バスで移動して、東京や大阪、京都へ周遊の旅へ出る方が多いです。
上質な雪を楽しみつつ、関東から関西へ移動する際の経由地として白馬でスキーを楽しむという観光客が多いようです。

日本周遊旅行を楽しむ外国人にとってスノーボードほど重たい荷物はない

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僕も海外でスノーボードをしに何度も行っていますが、スノーボードギアは、どんなに軽量化を図っても15キロ以上の重さになります。(ブーツだけでも2キロ以上の重さがあります。)

カンタス航空の場合、例えば15キロ超過した場合、1KGあたり35ドルが加算されます。
現在のレート1オーストラリアドル=88円で計算すると、46,000円となり往復で換算すると9万円を超えます。
(僕がニュージーランドへ留学していた際は実際にそれ以上に取られました。)

つまり、日本周遊を楽しむのに、重たいスノーボードを運びつつ、荷物超過で加算もされてしまうという2重苦となります。

そのため、通常は選択肢は下記2つとなります。

・現地調達

・レンタル

通常であれば、購入するより安く済むためレンタル一択でしょう。 

ですが、その前に述べた通り、外国人観光客は日本人と違って基本的に長期滞在が大半です。

レンタルで1日4,000円として7日借りると3万円近い金額となります。
キズが多いレンタルを借りるより、もうちょっと金額を出せば、それなりのスノーボード用品が買えてしまう金額となります。

そこでもう一つの選択肢が生まれます。

新品を現地で買って、現地で売る

という選択肢です。

目次

白馬内での個人間取引が非常に多い

すでに白馬村内では、スノーボード用品の個人間取引が非常盛んに行われています。
僕の知っている掲示板だけでも、日にかなりの数のFOR SALE情報が流れてきています。

通常あれば、そこに市場価格が生まれますが、明日、明後日に白馬を出発しないといけない人にとっては、時間的な制限が発生するため適正価格での取引が非常に困難になっている印象が多々見受けられます。

ならば査定金額をすぐに案内し即時出張買取サービスを開始しよう

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サービス名は「Used Snowboard Monster」です。

ニュースリリース
スノーボード用品買取のスノーボード買取モンスターが長野県白馬村にて外国人向け買取サービス「Used Snowboard Monster」を開始

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事前に査定金額を案内して、金額に同意したら即日で出張買取を行うサービスです。
査定金額も写真を添付すれば数時間で回答をもらえます。

スノーボードをすぐに売却したいというニーズに答えるのが目的となります。

広告や告知などを一切していないにも関わらず、すでにかなりの査定依頼がきています。
サービスイン後の結果は別途報告したいと思います。

最後に

白馬村で起業

白馬村は、観光事業が屋台骨となっており、スキー場以外では当然ながら飲食店などがインバウンドビジネスの中心となっています。

ですが今後もっと増える外国人客や定住者の方向けへのビジネスチャンスはまだまだ埋まっているのではと思います。

「そう!このビッグウェーブに乗ろう!!」

白馬で起業予定の方は、ぜひスノーラボと座談会をしましょう。

【参考資料】
倶知安町観光振興基本計画
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/town_administration/matidukuri/tourism_documents/
ニセコ町観光統計
http://www.town.niseko.lg.jp/machitsukuri/tokei/post_113.html
ニセコ町の観光客入込状況(H27)商工観光課
http://www.town.niseko.lg.jp/machitsukuri/files/8feb718c34e019ccfb8c97e6846a8a76.pdf
白馬村 観光統計
http://www.vill.hakuba.lg.jp/somu/statistics/sightseeing.html
カンタス航空 追加手荷物
http://www.qantas.com/travel/airlines/prepaid-additional-baggage/global/ja#
国土交通省資料:外国人観光客と広がりのある観光産業・サービス産業への期待
http://www.mlit.go.jp/common/000025669.pdf
数字で見るニセコ
http://www.town.niseko.lg.jp/machitsukuri/%E6%95%B0%E5%AD%97%E3%81%A7%E3%81%BF%E3%82%8B%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%82%B3(%EF%BC%A824.5%E8%A6%B3%E5%85%89%E6%8A%9C%E7%B2%8B).pdf
ニセコ観光圏整備計画 – 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/common/001049628.pdf

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この記事を書いた人

生粋のスノーボーダー。
よくお勧めのブランドは?と聞かれるが、ボードはやはりB-POP、ウェアはジーンズメイト、ブーツはNAKED派。来季はMASSOへ乗り換え検討中。
世界各地をバックパッカー、NZ留学、ヨーロッパ自転車横断を経て東京理科大卒業後、金融業界でサンデーボーダーに転身、その後世界一周を経てスノーボード買取専門店のスノーボード買取モンスター(モンスタークリフ株式会社)を創業。

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