スノーボードを少し斜め上の視点から読み解こう

ニュージーランドへ滑りに行くならナッツクラッカーを経験しよう!プロでも苦戦するその使い方。

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日本の「夏」、それはニュージーランドの「冬」を意味する。
ニュージーランドは今シーズン真っ最中。

ニュージーランドといえば、マウントハットやカドローナ、リマーカブルスなど有名なスキーエリアが多く存在するが、それは日本のスキー場と同じ、営利目的としたスキー場、英語でいえばコマーシャルスキー場にあたる。

もちろん日本のスキー場で言えば、99.9%が営利目的のスキー場であり、一般的にスキー場といえば営利目的のコマーシャルスキー場を指す。

目次

だが、ニュージーランドには非営利目的のスキー場がある
それが、クラブフィールドだ。

実は日本でも、唯一ニュージーランドのクラブフィールドに近い存在する。それは「クラブフィールド妙高」だ。
クラブフィールドとは簡単に言えば「会員制のスキーエリア」。
会員がそれぞれ会費を出しあい、スキーエリアを管理する仕組み。ニュージーランドでは、プライベートスキー場と呼ぶ人もいる。

プライベートスキー場と言うと、富裕層のためのスキー場というイメージがあるが、実際は全く異なる。
本当にその山が好きな人たちが集まり、最小のコストで運営している。

だからこそ、さまざまなところでコストが削減されている。
例えば、クライストチャーチから約1時間の場所にあるブロークンリバーでは、麓の駐車場まで行くのに4WDは必須、道は片道しかなく、2メートル以上滑ってしまうとこうなる。

車横転

ではいざ駐車場に辿り着いたらというと、ベースの小屋まで30分程度のハイクアップが必要となるのだ。

リフトはない、あるのはロープトゥ(ナッツクラッカー)

クラブフィールドには、日本のようなリフトがない。そして基本的にリフト係もいないケースも多い。
あるのは、ロープトゥと呼ばれているリフトの原型だ。

NewZealand

NewZealand 390

このロープトゥというのは、簡単にいえば、太めのワイヤーが山頂から麓までグルグルと回っている、ただそれだけだ。
一定の間隔でワイヤーを固定する滑車があり、それが山頂まで続いている。

ワイヤーにナッツクラッカーというアイテムで体を固定してそのままスケーティングしながら引っ張ってもらう仕組みだ。

ロープトゥに必要なナッツクラッカーとアイテム

クラブフィールドのロープトゥを攻略するには大きく3つのアイテムが必要となる。
もちろん、各クラブフィールドで貸してくれるので購入は不要だ。
私の場合は、クラブフィールドやその周辺の山に篭もっていた経験があるため、当時クライストチャーチで購入したが、取り扱いしているショップは非常に少ないので手に入れるのはかなり難易度が高い。

1つ目: ハーネス(腰タイプ)

2つ目: ナッツクラッカー

expl_lift1
(写真参考:バックカントリートラバースより)

ナッツクラッカーとは、直訳すると「くるみ割り装置」となる。
このナッツクラッカーをハーネルに固定する。

BR nutcracker rope tow   YouTube

上記のように、先端部分をワイヤーにかませて、引っ張ってもらう形だ。
原理としてはTバーと同じだ。

3つ目: 革のグローブガード

expl_lift2
(写真参考:バックカントリートラバースより)

ワイヤーは、かなりのスピードで動いている。そのワイヤーをグローブで掴むと一瞬でグローブがボロボロになってしまう。そのため、グローブの上に革製のグローブガードを装備して使用する。

ロープトゥの乗り方とナッツクラッカーの使い方

下記動画参考になる。

最初から1発でいける人はほぼいない。
それはスノーボードがかなりうまい人でも同じだ。

使用方法としては、

  • ワイヤーに触れないようにナッツクラッカーをロープの下から通す
  • 革グローブを装備している手でワイヤーをつかむ
    一気につかむと前に飛ばされるので、徐々に力を入れていき、ワイヤーのスピードと自分のスピードをあわせる
  • 最後にもう一方の手に持っているナッツクラッカーをワイヤーにはさむ
    そして革グローブ越しに掴んでいたほうの手をはなす

ナッツクラッカーの使用時に気をつけること

滑車に手を挟まれないこと

ナッツクラッカーは上記の映像のように、一定間隔で滑車がある。
この滑車に手や指を挟まれると最悪、指を切断する危険もある。
ナッツクラッカーはTバーのようにスケーティングしながら登っていくため、途中で降りることも可能だ。
危ないと思ったら必ずナッツクラッカーをはずして離脱することが重要。

スイッチスタンスの人は、特に難しい

ロープトゥで引っ張られている間は、雪面はかなり凹凸がある。パウダーの日はノーズが埋まってしまうとすぐに転倒する。
そして、スイッチスタンスの場合、ナッツクラッカーを持つ手が利き手を逆になり、そしてセットバックが入っているスタンスの場合は特に難しい。
プロスノーボーダーでも転倒すると言われている。

革のグローブガードは絶対必要、初級者はすぐにウェアもボロボロに

ワイヤーはかなりのスピード動いており、ワイヤーを通常のグローブで掴むとすぐにグローブがボロボロになってしまう。そのため、革製のグローブガードは必須となる。
そして、初級者は必ずワイヤーとウェアは擦れてしまう場合が多い。擦れるとグローブ同様にウェアもすぐにボロボロになってしまうので注意が必要だ。

最後に

ニュージーランドのクラブフィールドでは、ナッツクラッカーの技術は必須だ。
だが、通常のスノーボーダーであれば1時間もあればすぐに慣れるかと思う。

慣れるまでは時間がかかるため、最初は必ず現地のガイドをつけることをおすすめする。

○現地おすすめガイド:バックカントリートラバース

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この記事を書いた人

生粋のスノーボーダー。
よくお勧めのブランドは?と聞かれるが、ボードはやはりB-POP、ウェアはジーンズメイト、ブーツはNAKED派。来季はMASSOへ乗り換え検討中。
世界各地をバックパッカー、NZ留学、ヨーロッパ自転車横断を経て東京理科大卒業後、金融業界でサンデーボーダーに転身、その後世界一周を経てスノーボード買取専門店のスノーボード買取モンスター(モンスタークリフ株式会社)を創業。

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