スノーボードを少し斜め上の視点から読み解こう

スノー業界で働くにはスノーボードの技術以上に必要なものがあるという話

当サイトは楽天及びAmazonのアフィリエイトプログラムに参加しており広告を含む場合がございます。

今回は、スキー・スノーボード業界で働きたいという考える人に向けたエントリーとなります。

幸いなことに、年に数回レベルの頻度で当社宛に採用を募集していないか?等の問い合わせがきます。(現在募集しておりません)

当社のような超零細企業にもそのようなお問い合わせをしていただける点は非常に嬉しいのですが、逆説的に言えば当社のような末端企業にまで連絡がくるというのは業界が小さくなっているのだろうと感じてしまう次第です。

重要なのはスノーボード+何か?

スノー業界といえど、メーカーやディストリビューター(代理店)をはじめショップ、スキー場運営など幅広い職種があります。

当然にスキー・スノーボードの知識が必要となりますが、スノー業界で働きたいという意欲がある人達の全員に言えますが、ネットである程度の知識が得られる世の中で皆さん貪欲に知識を吸収し、ある程度のレベルまで知識や技量がある方ばかりです。

そして、世の中にはどの業界であっても変態的にその知識が高い人たちがいます。いわゆる突き抜けた人たちです。
24時間その事を考え、考えて尽くして何年も経過しその領域に達します。

なにが言いたいかというと、「スノーボードが好きだ!」というだけではなにもならないということです。

必要なのは「スノーボード×○○」という2分野以上でのスキル

そしてこれらは皮肉なことにスノー業界以外で経験を積んだほうが得られやすいということです。

独断と偏見で言うならばサラリーマンとして経験を積んだほうが良いと思っています。
サラリーマンとして経験を積みスノー業界以外のなにかを身につけ転職を試みる。

ですが、いざ転職を考えその時に感じるのは、「待遇が下がる!」という条件との天秤。
これはもはやジレンマです。


英語は必須。これだけで得られる情報が大きく変わる

日本のドメスティックブランドは昔と違い数はどんどん少なくなってきています。
国内生産ブランドは根強い人気がありますが、多くのブランドが海外生産です。

当社が展開するTHE DAY.HAKUBAのスノーボードにおいても中国での生産となります。

細かい調整・契約・仕様書など全て英語です。当社のような超零細企業でも英語はもはや必須です。

中国での北京冬季オリンピック開催の2年ほど前にヨーロッパのメーカーやスノー関係者を中心とした視察ツアーがあり、その視察過程の中で工場の担当者と知り合いになり生産を開始しました。
数十人の視察団の中で数名は日本人を含むアジア人がいるだろうなと思っていましたが、アジア人の参加者は自分1人でした。もちろん全て英語です。現地スタッフの中国人ももちろん全員英語が話せます。

この時に思ったのは、日本人が誰もいないということは、もはや逆にチャンスしかないな!ということでした。

英語が少しできるだけで得られる情報も大きく、できることの幅も広がります。

外資系や海外の求人は非常に多い

日本と異なり人材の流動性が高い海外ではスノー関連の求人は非常に多いです。就労ビザの問題は別にして、マーケティング、オンライン広告運用、CAD技術者、インハウスデザイナー、SAPなどのERP系など、ありとあらゆるブランドで募集がでています。

例えばCapitaで直近ではCNCルーターを扱える技術者(コンピューター制御で自動で木を切る機械)なども募集しています。

総じて言えるのはスノー業界の知識はある程度必要であると記載されているものの、ベターでありベストではないこと。多くは前述のようなスキルをもった専門職のスキルでありポジションです。

当社では今どのような人材がほしいかといえば、フロントエンドができるエンジニアです。
でもそのポジションであれば、その業界に身をおいて、より上流工程を目指してキャリア形成をしたほうが良いよねということになります。

それでも獲得するにはより良い待遇を準備するしかない。それをやっているのが海外企業です。
日本と異なり、企業側からみても人材の流動性が高く(業績が悪ければクビになる)、逆に雇用者側もより良い条件があればすぐに乗り換えていくという風土があるのでできるという側面もあるかと思います。

関わっている業界は広いということ

スノー業界といえば、メーカーや小売店という業種に目がいきがちです。
ですが、もっとよく掘り下げて、間接的や一部に参入している企業を含めると実にたくさんの会社あります。

例えば、ブーツに使われるBOAであればBOA社の日本法人が千葉にあります。人口降雪のスノーガンの代理店、リフト券のIDパスを扱う会社、スノーウェアも扱っているワークマンやスノー系も多く扱うECサイト運営会社、スノー系も取り扱うアウトドアメディア会社など。

もちろん完全にスノー系の求人ではありませんが少しでも関わることは可能です。

最後に

スノー業界で働くには、スノーボード以外のビジネススキルが必要である。
そして、スノーボード以外のビジネススキルを目指すと待遇面ではスノー業界以外で働いたほうが良いと本末転倒な結果になっている状況が現状です。

これを打開するには、日本のスノー業界自体が盛り上がって好調な市場になるか、海外もしくは外資系で働くかという2択となるのではないでしょうか。

意外と同じようなジレンマとなっている業界は多いような気がします。

本当は毎日スノーボードをして雪国に移住できれば良いのではないか?

スノー業界にいればいるほど、シーズン中は忙しく滑る暇がないという話もよく聞きます。
普通にサラリーマンをして週末滑って楽しむのではダメなのか? なぜスノー業界で働きたいのか? その点を深く掘り下げて自己分析することも重要かと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

あなたのスノーボード・スキー
査定をさせてください!!

スノーボード買取モンスター・スキー買取モンスター@白馬村は、お写真だけで正確な査定金額・買取金額をご案内するサービスです。
会員登録や住所の入力などもありません。すべて無料です。お写真のみでスノー用品に特化したスタッフが正確な査定金額をご案内。一切の勧誘もなく、売りたい場合のみ買取キットをお申込。フリマサイトに売る前に金額確認としてのご利用にも最適です。

この記事を書いた人

生粋のスノーボーダー。
よくお勧めのブランドは?と聞かれるが、ボードはやはりB-POP、ウェアはジーンズメイト、ブーツはNAKED派。来季はMASSOへ乗り換え検討中。
世界各地をバックパッカー、NZ留学、ヨーロッパ自転車横断を経て東京理科大卒業後、金融業界でサンデーボーダーに転身、その後世界一周を経てスノーボード買取専門店のスノーボード買取モンスター(モンスタークリフ株式会社)を創業。

コメント

コメントする

目次