現在モンクリ社では、オフトレ用のスノーボードの開発を行っております。かれこれ1年以上かかっていますが、現在最終的な調整を行っています。
モンクリ社のその他の開発状況はこちら↓
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オフトレ用のボードも最も重要な目的は「オフシーズンのトレーニング結果を雪上でも発揮できること」であることです。
では、オフシーズンでのトレーニングで掴んだイメージをどうやって本番環境(冬シーズン)にスムーズに移行することができるのか。
この点を物理的、フィジカル的に解決する方法はないのかという点を模索しています。
今回はそんなエントリーとなります。
オフトレボードについて
スノーボードのサイズは110cmとなっており、エッジがなく、ソールはゴム製となっています。
ビンディングはシューズで使用することができるハイバックがない特殊なビンディングとなっています。一般的な4×4タイプのビンディング(ディスク)もセットが可能です。
わざわざブーツを履く必要もなくシューズで手軽に使用が可能です。(写真は素足ですが実際にはシューズを履いて使用します。)
実際の使用映像は下記をご覧ください。
CLIFF GEARオフトレボードは、年内発売を目指しています。まだ価格は未定です。
このアイテム、僕は売れると言ってるので恐らく売れないだろう。という声が、社内であがり始めています。なので少量生産予定です。#CLIFFGEAR https://t.co/DaXj8EZcnY pic.twitter.com/NdIJZawPup— 佐藤 敦俊🌈白馬村 Monster Cliff🦄 (@otoshi_s) September 12, 2021
バランスバーについては、木材を使用し国内の家具屋さんと開発を行っています。
なお、センターにはスリットが入っておりスノーボードラックとして使用が可能で、背面におけばワックスなども入ります。
バランスバーについては、木材が高騰しており今後この形状では生産が困難となっており、さらなる進化を目指して開発を行う予定です。
自分の当て込み位置を確認できるボードデザイン
ボックスやレールさらにはストレートジャンプにおいて、アイテムと自分のスノーボードの位置関係は重要となります。
まっすぐオーリーをしたとしてもキック時に力の偏りがあると着地がわずかにずれます。
そのためスノーボードのデザインはあくまでシンプルに、そして50-50(FIFTY FIFTY)における自分の立ち位置を視覚的に確認が可能なデザインを想定しています。
物理的にスリット(溝)がセンターに入っているため、そこに対してスノーボードに描かれている赤いラインをあわせることが可能です。
また比較的大きな力を加えてもバランスバーがづれないように重量も重たい仕様となっております。
実際にやってみると、オーリーでバランスバーに乗り、バランスバーのスリットに対して真っ直ぐ正確に50-50(FIFTY FIFTY)に着地することは意外と難しいということがわかります。
オンとオフをどのようにシンクロさせるのかという課題
オフトレボードでは、スノーボードにおける体感やオーリー、ボックスやレールでのバランス練習など幅広い遊び方が可能です。
ソールはゴム製なので当然それをそのまま雪の上で使用することもできません。
今回110cmという長さの短いスノーボードにつき物理的なギアの違いや当然ながら雪山との使用環境の違いは必ず生じてしまいます。
機能性ステッカーを開発し視覚イメージをシンクロできないかという試み
その解決策の1つとして、現在モンクリ社では、「オフトレ」と「雪山でのスノーボード」のおける物理的な視覚体験をステッカーを使用することでシンクロすることができないか検討をしています。
オフトレで使用するボードと実際にスキー場で使用するスノーボードに立ち位置を把握できる同じステッカーを貼ることで、オフトレでの動きを視覚的にスキー場でも把握できないかという試みとなります。
従来ステッカーはブランド名であったりロゴであったりと、あくまでデザイン上での使用がほとんどでした。
今回、オフトレのボードとのシンクロを含めて「機能性ステッカー」というジャンルにて開発できないか模索してみたいと思っています。
立ち位置によってカラーが変わるステッカー
チェンジングという特殊印刷技術を用いて検討を行っております。
具体的には、ステッカー表面に凹凸が入っており、ギザギザにあわせてデザインを施すことで角度によって3パターンの見え方が可能となっています。
スノーボードでの活用においては、これを予めきちんとセッティングした位置にてノーズ等に貼ることで、垂直、ノーズプレス、テールプレスなどのライダーの位置によって見え方が変わってきます。頭の位置がどこにいるかどうかを視覚的に確認ができることを目指しています。
上記は一例ですが、従来ロゴやデザイン性だけが重視されてきたステッカーの中で、いわば工事現場で使われる反射板のように、機能としての使い方やカラーといった視点をもって役に立つものができないか検討しています。
最終的には、オフトレボードと実際のスノーボードの双方にステッカーを貼ることで視覚的にオフとオンをシンクロすることができれば、雪の上でもスムーズにオフトレの結果をつなげることが可能かと考えています。
さいごに
これらすべては実用性という観点から廃案となる可能性も高いもののモンクリ社では様々な視点からチャレンジを継続していく予定です。
オフトレボードは数量は小ロットとなりますが販売開始まで公式アナウンスをお待ちいただければ幸いです。
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