スノーラボを運営するモンスタークリフ社@白馬村では、白馬の山々を滑るためだけのスノーボード”THE DAY.HAKUBA(ザデイドットハクバ )”を販売しています。
今シーズンは5モデルのニューモデルをリリース予定となっており、さらに4モデルのテストモデルを制作しています。
価格は3万円+TAXとなります。
そして昨今の物価高、極度な円安状態であっても3万円+TAXという価格を維持するために試行錯誤をしています。なぜ当社がこの価格にこだわるのか?というエントリーとなります。
THE DAY.HAKUBAとは
THE DAY. HAKUBAは白馬の山々を滑るためだけに開発したパウダー向けのスノーボードです。
企画・デザイン・設計・テストを白馬村にある当社(モンスタークリフ)が一貫して行い、中国にて生産をしています。
卸や中間業者をほぼ無くしたD2C形態(ダイレクト トゥー カスタマー)をとることで全てのパウダージャンキーの足に届く価格帯の実現を目指しています。
過去、エイブル白馬五竜スキー場のナイター(コース)向けの「五竜ナイターモデル」や白馬ガラガラ沢 専用ハイスピードモデル「GaraGara(ガラガラ)モデル」などを販売してきました。
白馬で滑るための「目的」によりそれぞれモデルが存在しています。
理想としては、気軽に購入ができる価格帯をもってして、THE DAY.HAKUBAのスノーボードで白馬の雪山を楽しんでもらいたい!という強い思いからブランドが始まっています。
引き算で考えるスノーボード
板の性能以外のコストを極限まで削る
THE DAY.HAKUBAのスノーボードでは、足し算ではなく引き算という考えで生産しています。
THE DAY.HAKUBAの取り組み
- 代理店を挟まず、工場と直接交渉
- 送金、交渉、契約もすべて自社
- 性能テストやシェイプの制作も自社(スキー場徒歩10秒という環境)
- 自社でCAD設計まですることで工場側の作業も自社で実施
- ショップ卸や代理店販売を一切しない
- 広告費ゼロ
- ウェブサイト等もすべて自社制作
- ボードデザイン内製
- 1モデル1サイズ。サイズ展開をしない
- 自社で直接販売(楽天やヤフーなどのモールは使用しない)
- シリアルNOの刻印コストすら削る
- 配送費用圧縮のためで生産できたものから発送ではなく一括で輸入
- 購入時にソールカバーやワックスサービスなどの付属なし
- 最低価格保証をつけた下取りプログラムの提供
- 東急少額短期保険様との1ヶ月間有効の無料保険付帯
一般的な既存販売方法では、マーケティングコストや広告費、さらにはプロショップでの販売が基本のためショップへの販売利益や、もっと細かいところではショップへ卸す場合の配送コスト(スノーボードは非常に高い)などさまざまなコストが販売代金に上乗せされ最終的な販売小売価格になっています。
また売れなかった場合の余剰在庫リスクもありますが、THE DAY.HAKUBAの場合は最終的には自社のレンタル在庫の中に組み込めば良いだけのですので在庫リスクすら軽微です。
新品で購入してワックスサービスやショップのオリジナルソールカバーなどが付帯したらお客さん的には嬉しいかも知れません。THE DAY.HAKUBAでは引き算で考え、それらすべてを価格のために廃止しています。
削らないのは板の性能のみ。
ソールにおいては全モデル共通でシンタードベース P-tex3000を採用しています。シンタードベースの中でも性能と価格のバランスがとれているソールとなります。
板のモールド(型)の作りや性能面を維持しそれ以外を削った結果、現時点ではこの価格帯を限界として攻めています。
なお、人件費は削っておりません。当社はおそらく白馬村の中でもトップクラスの給与体型です。
※製造物責任法(PL法対応)などに対する保険など、企業としてコンプライアンスに関わるコストは削っておりません。
なぜ3万円という価格にこだわるのか
使わなくなったギアを次の人へ
スキー・スノーボードをもっと身近な遊びにする
これをモンスタークリフ社のミッションです。
当社はスキー・スノーボードの買取などを中心に行って事業を行っています。
スキー・スノーボードにおいては、ギアの価格のみならず、リフト券などを含めて毎年価格が上がっており、もはやゴルフに近い富裕層の遊びといっても違和感のないレベルになりつつあります。
特に中古などの2次流通を扱う当社の場合、その価格高騰によってスキー・スノーボードから離れてしまう人や新品を購入するには金額が高すぎるという声をよく聞きます。
別エントリーでスノーボードの価格と購入意欲の分水嶺について記載しています。
誤解がないよう言うと、ギアが高級路線に向かうことは全く問題ありません。
問題はプレイヤーの空洞化です。
昔であればNAKEDやBE!POPなどをはじめとした低価格帯のブランド、MORROWなどの中価格帯のプレイヤーが存在していましたが、すべて撤退しました。
そのような中で、当社のミッションである「スキー・スノーボードをもっと身近な遊びにする」ことが可能な価格帯を目指すため、とにかく板の性能以外のコストをすべてとっぱらいギリギリまで攻めた価格が3万円+TAXとなっています。
3万円というのは、スキーシーズンを1月~3ヶ月の3ヶ月間とした場合、月々のお小遣いを毎月1万円貯金すれば、なんとか板を買える!という価格です。
他ブランドと競合する考えではなく、セカンドボード、違うシェイプを試したい人などに手にとってもらえることで長期的にみればスノーボードをより長く楽しく遊べるものにできるのではと思っています。
そしてあわよくば、その板をもって白馬村に滑りに来てもらえれば、当社の利益は薄利であったとしても白馬村全体としてはハッピーになれると思っています。
白馬村が盛り上がれば、THE DAY.HAKUBAも盛り上がる。まさに正の連鎖を目指しています。
お客さんにとっては3万円という価値ではあるが、白馬村にとっても同等の価値がある。
それが達成されたとき、THE DAY.HAKUBAは白馬村の集客コンテンツとして、スノーボードの本来の用途を超えた「価値」が発揮できるのではないかと思っています。
そして、白馬村の村ガチャやユーザー同士(購入者はオープンチャットに招待)で交流を図る。
モノと人と場所をつなげる
これが地域密着型ローカルブランドの最終到着地点であると思っています。
今シーズンのモデル
上記5種を予定しております。
白馬スペシャル2についてはレディース向けとなります。1モデル1サイズのみの展開となります。
各モデルは白馬のこのフィールドで最適な乗り方が可能!というコンセプトにて開発を行っています。詳細はSNSやウェブサイトにてアップする予定です。
テストモデル
テストモデルは現時点では販売未定となり、現在テストを行っているモデルです。
2024年1月よりモンスタークリフ@白馬村にて随時借り出しを開始する予定です。
テストモデルを貸し出すことで皆さんのフィードバックを直で反映させています。これこそが白馬村を拠点とするローカルブランドの強さだと思っています。
各モデルの詳細については別途SNSなどでアナウンスをする予定です。皆さんのフィードバックを反映させて24-25モデルとして販売ができるように改良を重ねていく予定です。
販売開始時期と予約について
ありがたいことに予約をしたいという声を多くいただきますが、現状は予約については承っておりません。
それは、すべてを自社リスクとして中国の工場と直接交渉して生産しているため、最終的に現物が当社に届き、検品を行った上で問題ない点を確認してから販売することとしているためです。
今シーズンは10月から11月頃に販売を開始する予定です。正確な販売日程が決まりましたらSNSやウェブサイト上で告知をする予定です。
ぜひTHE DAY.HAKUBAのスノーボードと共に白馬を楽しんでいただければ嬉しい限りです。
Enjoy Hakuba
With THE DAY.HAKUBA
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